公益社団法人 日本水道協会

令和2・3年度受賞取組 事例発表

 現在、我が国の水道は、人口減少化社会に伴い水道料金収入が伸び悩む中、老朽化施設の更新、災害に強い施設の再構築、職員減少への対応など様々な課題に直面しております。
 そうした中、日本水道協会では、さまざまな工夫を持って課題の克服に取り組んでいる水道事業者を表彰し、取組事例を紹介するとともに、その功績を讃えることにより、日本の水道界が新たな取組に着手する気運を高めることを目的として、平成26年度より水道イノベーション賞を設置しました。
 毎年度の受賞取組については、全国会議において事例発表を行っています。
 本サイトでは、令和2年度・3年度の水道イノベーション賞受賞団体による事例発表を配信いたします。

  • 大賞
     さまざまな工夫を持って課題を解決した全取組の中から特に表彰すべき取組
  • 特別賞
     「特定分野に特化した取組」や「中小規模事業体ならではの取組」等、大賞に準ずる取組
 

大賞

令和2年度
「南海トラフ巨大地震対策《全国の水道事業体に向けた緊急提言》」の作成と発信

大都市水道局大規模災害対策検討会

<受賞理由【概要】>
 19の大都市水道事業体、各々が有する災害対策に関する経験・知見等を集約し、取りまとめ、広くかつ効果的に全国の水道事業体等に発信したものであり、災害が多発・大規模化する中で、「水道界全体の災害対応力向上」に向けた取組の参考となるものであるとともに、南海トラフ巨大地震に対する「備え」を全国の水道関係者に共有しており、大いに評価できる。

令和3年度
スマホアプリ「すいりん」で窓口クラウド化とペーパーレス化を実現!

堺市上下水道局

<受賞理由【概要】>
 ICTを活用しお客様サービスの向上に加え、業務効率化及び低コスト化を図った先進的な取組であり、全国の水道事業体の参考となるものであるとともに、水道事業として蓄積してきた独自の知見・創意工夫を加味し、課題を克服した取組姿勢等は、日本の水道界が新たな取組に着手する気運を高めるものであり、大いに評価できる。

特別賞

令和2年度
小規模水道事業の広域連携と官民連携
―管理の共同化―

木古内町建設水道課、知内町建設水道課

<受賞理由【概要】>
 単独では困難な民間委託を2町連携によるスケールメリットにより可能とし、その実現のため、それぞれの事業体の実情を踏まえた、適切かつ柔軟な発想・工夫により、「スピード感をもって」、「できることから」広域連携を推進しており、同様の課題を抱える多くの事業体の参考となるものであり、大いに評価できる。

令和3年度
AI水道管劣化予測診断ツールの導入及び予測精度向上の取組み

豊田市上下水道局

<受賞理由【概要】>
 民間事業者の有するAI診断技術等に、当該水道事業体のベテラン職員の暗黙知を反映させ、各管路の機能や重要性など、当該事業体の実情を十分踏まえたものであるとともに、ガス事業者との情報共有により、同時施工路線の選定・施工に結びつけるなど、事業体の創意工夫により成果が展開されており、大いに評価できる。

令和2年度
水道・電気・ガス共同自動検針の取組

豊橋市上下水道局

<受賞理由【概要】>
 水道事業を取り巻く課題を的確に見据え、IoTを活用し業務効率化及び低コスト化を図った先進的な取組であるとともに、厚生労働省のIoT活用推進モデル事業として生活基盤施設耐震化等交付金を積極的に活用するなど、全国の他事業体の参考となるものであり、大いに評価できる。

令和3年度
水質分析による地表水の発生元判別方法の確立

静岡県企業局

<受賞理由【概要】>
 他の水道事業者との連携による業務の効率化や、業務の中で蓄えた知見の活用・応用等、創意工夫による課題の解決に加え、工事費、交通渋滞や騒音等の削減などの社会的影響への効果も得られており、他事業体の参考となるものであるとともに、今後、他業種事業への展開も期待されるものであり、大いに評価できる。

受賞取組・応募取組

過去の受賞取組・応募取組等は、下記よりご確認いただけます。